ブログ開設は人間15分+AIが残り全部。WordPressをClaude Codeと立ち上げた実録手順

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レンタルサーバー 2026.08.09 CHOCHO LAB

ブログを始めようと思ってから、今日で何年目でしょうか。

健康診断の再検査くらい後回しにされがちな「ブログ開設」ですが、2026年の夏、状況が変わりました。
面倒な作業の大半を、AIが代わりにやってくれるようになったからです。

筆者は先日、このブログをClaude Code(AI)と一緒に立ち上げました。
ストップウォッチで計ったわけではありませんが、人間が手を動かした時間を集計すると、おおよそ15分
費用は月1,200円台でした。

この記事では、その15分の中身を工程ごとに全部見せます。
筆者が実際に詰まった罠が2つあるので、そこはとくに念入りに書きます。
あなたが同じ場所で10分溶かさないために。

図|全体の流れと分担(2026.08.06 実測)

9工程のうち、人間が主導するのは最初の4つだけ

人間

  • 1. レンタルサーバー契約(10分)
  • 2. ドメイン取得(3分)
  • 3. WordPressインストール(2分)
  • 4. アプリケーションパスワード発行(1分)
AI

  • 5. サイト初期設定
  • 6. 固定ページ3本(ポリシー等)の執筆と公開
  • 7. カテゴリ設計
  • 8. テーマ制作(既製テーマなら人間が導入)
  • 9. 記事執筆(公開ボタンだけ人間)

先に結論。人間の仕事は「金と鍵」だけになった

今回の立ち上げで人間にしかできなかった作業は、突き詰めると2種類です。

お金を払うこと。
サーバー契約とドメイン取得です。
AIはクレジットカードを持っていません。
持たせるべきでもありません。

鍵を渡すこと。
AIがWordPressを操作するための「アプリケーションパスワード」の発行です。
これも本人確認が絡む作業なので、人間の仕事です。

逆に言えば、それ以外は全部AIに投げられました。
プライバシーポリシーの執筆も、カテゴリ設計も、テーマ作りもです。
では、順番に見ていきます。

人間パート1:サーバー契約は10分。エックスサーバーを選んだ3つの理由

STEP 01 / 所要 10分

サーバー契約。
ここだけは人間がカードを出す

選定基準は「速さ」でも「安さ」でもなく、詰まったときに助かるかどうかでした。

月1,100円前後
スタンダードプラン
当サイトで稼働中


最初の分岐点はサーバー選びです。
筆者はエックスサーバーのスタンダードプランを選びました。
先に断っておくと、当サイトはエックスサーバー上で動いています。
つまりこれは「使っている人間」としての選定理由です。

理由1:シェア1位は「詰まったときの生存率」で効く

エックスサーバーは運営会社の公表で国内シェア1位のレンタルサーバーです。
シェアの何が嬉しいかというと、性能ではなく検索結果です。

サーバー設定で詰まって検索したとき、利用者が多いサービスは解決記事の数が桁違いに多い。
トラブルは深夜に起きるものと相場が決まっています。
午前2時のあなたを助けるのは、誰かが書き残した「同じところで詰まった記録」です。

理由2:「WordPress簡単インストール」が本当に簡単だった

サーバーパネルにWordPress簡単インストールという機能があり、フォーム1枚でWordPress本体、データベース、初期設定までが自動で終わります。

データベース。
この単語で回れ右をしたくなった方、安心してください。
簡単インストールを使う限り、データベースという単語は二度と出てきません
MySQLの設定画面と対面せずにブログが持てる時代です。

理由3:AIがXserverの管理画面を「知っている」

これは今回の構成ならではの理由です。
AIは学習データにネット上の情報を含んでいるため、利用者が多いサービスほど画面構成や設定手順をよく知っています。

実際、筆者が「サーバーキャッシュを消したい」と伝えたとき、AIはサーバーパネルのどこにその設定があるかを言い当てました。
マイナーなサーバーだとこうはいきません。
AIと組んで作業する前提なら、メジャーであること自体がスペックです。

契約フォームで1つだけ守ってほしいこと

WordPressのユーザー名を admin にしないでください。

世界中の攻撃プログラムは、まず「ユーザー名 admin」でログインを試します。
総当たり攻撃(ブルートフォース)と呼ばれる手口で、辞書に載っているパスワードを片っ端から試してきます。
ユーザー名を変えるだけで、攻撃の前提が1つ崩れます。
無料でできる防御としては最高のコスパです。

人間パート2:ドメイン取得は3分。ただし中古には「前科」がある

STEP 02 / 所要 3分

ドメイン取得。
サーバーと同じ会社で取ると設定が消える

別会社で取るとネームサーバーの向き先変更が発生します。同系列なら、その工程ごと消えます。

年1,500円前後(.com)
中古は要身辺調査


ドメインはサーバーと同じ系列で取るのが楽です。
別々の会社で取ると「ネームサーバーの向き先変更」という一手間が発生しますが、同系列なら自動で繋がります。

中古ドメインを使うならWayback Machineで身辺調査を

筆者のドメインは新規ではなく、2020年に自分で取得して寝かせていたものです。
過去に運用歴のあるドメイン、いわゆる中古ドメインを使う場合は、必ずWayback Machine(archive.org)で過去の姿を確認してください。

Wayback Machineはインターネットの過去を保存しているアーカイブサイトです。
ドメインを入力すると、そのドメインで昔どんなサイトが運営されていたかが見えます。

前の持ち主がスパムサイトを運営していた場合、そのドメインは検索エンジンからの評価がマイナスの状態で始まります。
物件でいう事故物件です。
家賃が安くても住みたくないですよね。
ドメインも同じです。

人間パート3:簡単インストールの看板に偽りなし。ただし罠が2つあった

STEP 03 / 所要 2分+事故10分

WordPress設置。
看板どおり2分、そのあと10分溶けた

フォーム1枚で設置は終わります。問題は、そのあと画面にPHPのソースコードが出たことでした。

罠1:旧環境の残骸
罠2:サーバーキャッシュ


サーバーパネルからWordPress簡単インストールを開き、ドメインを選んで、サイト名とユーザー名とパスワードを入力。
ここまで2分です。
看板どおり簡単でした。

ただし筆者はこのあと2つの罠を踏みました。
この記事でいちばん価値のある部分です。

罠1:昔のWordPressの残骸が生きていた

筆者のドメインには、数年前に作りかけて放置したWordPressが残っていました。
その状態で新規インストールした結果、何が起きたか。

サイトを開くと、ページの代わりにPHPのソースコードが表示されました。

プログラムの中身がテキストとして丸見えになっている状態です。
古い環境の設定ファイルが残っていて、新しい環境と衝突していました。
過去に同じドメインでWordPressを作った記憶がある方は、簡単インストールの画面にある「インストール済みWordPress一覧」を先に確認して、残骸を削除してから入れ直してください。

罠2:サーバーキャッシュという時間泥棒

残骸を消して、まっさらにインストールし直しました。
それでもサイトには古い画面が表示され続けました。

犯人はサーバーキャッシュです。
サーバーは表示を高速化するため、ページの内容を一時保存しています。
その保存分が古いサイトのまま残っていて、新しいサイトを見せてくれなかったのです。

解決策は、サーバーパネルの「サーバーキャッシュ設定」からキャッシュを削除するだけ。
知っていれば30秒です。
知らなかった筆者は「インストールに失敗したのでは」と疑い、ここで10分溶かしました。
この記事で回収できる10分です。

人間パート4:AIに渡す「合鍵」を作る

STEP 04 / 所要 1分

アプリケーションパスワード。
ログイン用とは別の、捨てられる鍵

ユーザー → プロフィール → アプリケーションパスワード。発行された文字列は一度しか表示されません。

WordPress 5.6から標準
単体で無効化できる


ここが最後の人間パートです。
AIにWordPressを操作させるには、アプリケーションパスワードという専用の鍵を発行します。

場所は、WordPress管理画面のユーザー、プロフィール、アプリケーションパスワード。
名前を付けて発行ボタンを押すと、英数字の羅列が一度だけ表示されます。
これを控えてAIに渡します。

ログインパスワードを渡すわけではない、という安心設計

アプリケーションパスワードはWordPress 5.6から標準搭載された仕組みで、普段のログインパスワードとは別物です。

家の合鍵に例えると分かりやすいと思います。
渡した合鍵は、マスターキーに触らせることなく、いつでも単体で無効化できます。
AIとの関係が終わったら(終わらせ方は知りませんが)、この鍵だけ捨てれば済む。
この設計のおかげで、AIにサイトを触らせる心理的ハードルはだいぶ下がります。

ここからAIのターン。人間は正座して見てるだけ

鍵を渡した瞬間から、作業の主役が交代します。
筆者がAIに日本語で指示して完了した作業の一覧です。

  • サイトタイトルとキャッチフレーズの設定
  • 初期状態のサンプル投稿・サンプルページの削除
  • カテゴリ6件の設計と作成
  • プライバシーポリシーの執筆と公開(ステマ規制対応の広告表記を含む)
  • 運営者情報、お問い合わせページの執筆と公開
  • 記事の下書き入稿

指示は本当に会話だけです。
「プライバシーポリシーを作って公開して」で、法律要件を押さえた文面が上がってきます。
アフィリエイトをやるなら景品表示法のステマ規制(2023年10月施行)対応の表記が必須ですが、そこも含めて書いてくれました。

ただし、AIにも開かずの扉がある

万能に見えるAI側にも、触れない設定が7つほどあります。
パーマリンク構造、URLのスラッグ指定、テーマの有効化などです。

この「できないこと」は検証記事として別にまとめました。
AIとブログを組む予定があるなら、先に読んでおくと同じ穴に落ちずに済みます。

WordPress MCPでできないこと7つ。詰まった全記録を見る

最後の仕上げ。管理画面で人間がやる5項目(4分)

AIが触れない設定だけ、人間が管理画面で仕上げます。
上から順にやれば4分で終わります。

  1. パーマリンクを「投稿名」に変更する。設定 → パーマリンク。記事のURLの形式を決める設定で、後から変えると全記事のURLが変わってしまう。必ず記事を書く前に
  2. サイトアドレスを https:// にする。設定 → 一般。通信が暗号化されている印。今どき http のままだとブラウザに「保護されていない通信」と表示される
  3. コメントをオフにする。設定 → ディスカッション。コメント欄は開けておくとスパムの的になる。SNSで感想をもらう運用なら閉じて問題ない
  4. カテゴリのスラッグを英数字にする。投稿 → カテゴリー。日本語のままだとURLが「%e3%83%84…」という暗号めいた文字列になる
  5. テーマを有効化する。外観 → テーマ。デザインの着せ替え。既製テーマならここでインストールも

で、いくらかかったのか。費用の実額

2026年8月時点、筆者の場合の実額です。

  • エックスサーバー スタンダード:月1,100円前後(契約期間により変動)
  • ドメイン:年1,500円前後(.comの場合。キャンペーンで初年度は下がることが多い)
  • WordPress本体・テーマ(自作):0円

月額に均すと1,200円台です。
サブスク1本分でブログという資産が持てると考えるか、年1.5万円と考えるかはあなた次第。
なおAI(Claude)の利用料は別途かかりますが、筆者はブログ専用ではなく仕事全般で使っているため、ここでは含めていません。

向く人・向かない人。正直に書きます

この方法が向く人

  • 「設定が面倒」という理由だけでブログを始められていない人
  • 文章を書きたいのであって、サーバー管理がしたいわけではない人
  • AIに作業を任せる感覚を、実益のある題材で一度体験したい人

向かない人

  • 月1,200円も払いたくない人。無料ブログのほうが合います
  • WordPressの仕組みを自分の手で覚えたい人。AIに任せると、たしかに学習機会は減ります

2つ目は本音です。
筆者はAIに任せた結果、快適になった代わりに「自分でやった記憶」がほぼ残っていません
教習所で例えるなら、免許は取れたが路上に出た記憶がない状態。
それでいいかどうかは、目的次第だと思います。

よくある質問

Q. AIはどれを使えばいいですか。

筆者はClaude Code(Anthropic)を使っています。
WordPressとの接続手段(WordPress MCP)が揃っていることが決め手でした。
接続の詳細は前述の検証記事にあります。

Q. 本当に15分で終わりますか。

詰まらなければ20分以内には収まるはずです。
筆者が余計に食った10分はサーバーキャッシュの罠で、本文に書いたとおり回避できます。
つまりこの記事を読んだあなたは、筆者より速い。

Q. 無料ブログではだめですか。

目的次第です。
日記なら無料ブログで十分です。
収益化や、独自ドメインを資産として育てるつもりなら、最初からWordPressを勧めます。
あとからの引っ越しは、家の引っ越しと同じで、やってできなくはないが確実に消耗します。

まとめ:「あとでやる」が今日終わる

ブログ開設の面倒くささの正体は、作業量ではなく工程の多さでした。
サーバー、ドメイン、インストール、設定、固定ページ。
1つずつは大した作業ではないのに、並べて眺めると腰が重くなる。

その工程の大半をAIが引き受けるようになった結果、人間に残ったのは金と鍵、あわせて15分です。
何年も後回しにしてきた「あとでやる」が、今日の昼休みに終わる量になりました。

まずはサーバーの契約から。
10分後、あなたはもう折り返し地点にいます。